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‘リレーコラムfrom鉱山録’ カテゴリーのアーカイブ

鉱山町界隈のマニアチック的遊び方 鉱山録vol.29より

 今回は鉱山町周辺をうろついている自称・登山愛好家がおくるマニアチック登山のすすめです。それなりの体力と気力があれば人が踏み入れない場所に行けます。
 まず、カムイヌプリ北面登山です。カムイヌプリ頂上の北面から登れるコースをみなさん、ご存じでしょうか。ただし、コースと言っても登山道がありません。幌別ダムから上田商会㈱川上工場を通り過ぎ、魚道入り口の付近で左の林道を突き詰めると、砂防ダムを最終地点から道無きところを登り、カムイヌプリの本来の頂上750メートルを左に巻いて頂上直下の登山道に出るコースです。途中、斜面の急なところは枝や笹をつかんで登ることもできますが、ロープがあるとより安全に登れます。経験者と一緒に行くと心強いでしょう。いつもは幌別ダム向かいのトラシナイ林道を使って、登るコースが一般的ですが、私は今までに晩秋と初冬にそれぞれ1回、北面コースを使って登っています。時間にすると1時間半から2時間ほどでしょう。晩秋から初冬にかけて行くと、葉も落ち、周囲が見やすくなります。
 もう一つのおすすめは、夏の沢登りです。コースとしては滝沢がおすすめです。カムイヌプリと鷲別岳の鞍部(コル)に出て、カムイヌプリ頂上に行けるコースです。このコースは「ガンさんが行く 沢登り」という北海道内の沢登りを紹介している上巻だったかな、これにちゃんと紹介されています。このコースは鉱山町から鷲別来馬川沿いの林道へ入り、川又温泉への道との分岐の先にゲートがあり、そこから登り始めます。標高300m付近は大雪山のクワウンナイ川の滝の瀬十三丁のような滑滝(なめたき)が続きます。油断できない所は二つの釜を持った狭い滝ですが、ロープを使ってクリアできます。鞍部からは鷲別岳(室蘭岳)やカムイヌプリの頂上へ行けます。
 希望者がいれば私がガイドしますので、私に声をかけてください。ちなみに私は世の中に埋もれかけた「登山ガイド」です。いつもどこかの山に行きたいと渇望している私と道内の山を登りませんか。

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澤田 時人

現在は登別市観光経済部に所属し、観光、農林水産、商工労政と幅広い業務に従事。趣味は静と動の使い分けをしており、静は読書と書道、動は登山。登山ガイド資格は平成14年に北海道から認定済み。

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