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ふぉれすと鉱山10周年を迎えて 鉱山録vol.34より

ふぉれすと鉱山10周年を迎えて 鉱山録vol.34より

オープン前から今日までずっとふぉれすと鉱山を見つめてきた小川さんに当時のことをインタビュー形式でお聞きしました。 

Q.ふぉれすと鉱山のオープンまでの経緯を教えてください。
A.普通の市民が主体となった町づくり会議「いきいき人と町推進会議」の部会の1つに「人と自然との共生」をテーマとする、鉱山地区の利活用を話し合う部会がありました。この部会では鉱山地区の自然を活用し、未来を担う子どもたちに自然環境の大切さを学んでもらい、動植物の観察や自然体験などを通して生きる力を育むために、自然体験活動の拠点となる施設としてネイチャーセンターの建設を提言しました。これが平成6年です。建物は、鉱山町にある旧鉱山小中学校を利用した市民研修センターを活用し、また、市は自然体験の指導などのノウハウを持たないので専門家(NPO法人)へのセンターの運営や展示設計などを業務委託することとしました。そして、維持管理を市が、活動プログラムや展示などの業務は専門NPOが、センターの運営活動の支援は多くのボランティアが担うかたちで平成14年度にふぉれすと鉱山はオープンしました。

Q.オープンしてからはいかがでしたか?
A.当初から、市内の小学校の宿泊学習と主催プログラムを展開していましたが、職員の数では明らかに足りなかったんです。そこで、設立前の市民懇話会の頃から関わっていたボーイスカウトなどの団体に、オープン後も継続して関わっていただき、自然体験活動のサポートをしてもらいました。その方々が中心となり、今の”NPO法人モモンガくらぶ”の前身となるふぉれすと鉱山での活動を支援する団体としてモモンガくらぶが作られて、当時から今もずっと関わっていただいているボランティアも多くいるんです。

Q.オープンから多くの人が関わる”ふぉれすと鉱山”、どのような点に驚きましたか?
A.当時の主だったプログラムは川遊びやキャンプなどで、プログラムや子どもたちへの対応、サービスなど行政としては思いつかないような作り方ですごいと思いました。そして利用者に対して、こちらから決まったプログラムを提供するのではなく、事前に打合せをして内容を決めるオーダーメイドプログラムの方法も手間はかかるが楽しいものができるなと感じました。

Q.10年前のふぉれすと鉱山と今のふぉれすと鉱山、変わらない点は?
A.変わらずずっとふぉれすと鉱山に関わってくれているボランティアの人はいますね。後は、教員の長期研修ですね。ここ(ふぉれすと鉱山)で1年間研修を行うんですが、意識とか学校に戻って変わったんじゃないかな。

Q.では、10年前と今のふぉれすと鉱山、変わった点は?
A.ほとんど変わった気がしますね。子育て支援とか色んなことをやるようになったところかな。できた当時は、何するの?足(交通手段)がないところなのに人来るの?って正直疑問だったのですが、今ではこんなに多くの人でにぎわっていますね。あとは、関わるボランティアがどんどん代わっていることですね。当時は若いお母さん世代はほとんどいなかったですね。

Q.これからのふぉれすと鉱山はどのようになっていってほしいと思いますか?
A.多くの人が利用して楽しんでもらえるように、これからも常に変わり続けていってほしいですね。

profile=======================

小川邦夫 (NPO法人モモンガくらぶ会員)
市職員として、ふぉれすと鉱山設立当初から関わる。鉱山録においては、「小川邦夫的鉱山案内」をvol.1からvol.12まで連載。市役所退職後の現在は、指定管理を受けているNPO法人モモンガくらぶの会員という立場からふぉれすと鉱山の活動に携わっている。

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